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能書三昧

タイピングソフト 斬打


販売 株式会社SSIトリスター
製品紹介ページ
http://www.ssitristar.com/products/typing/zanda/

 私はRPGはあまり好きではないので、パソコンでゲームをするならマージャンのようなものか タイピングソフト。前から買おうと思っていた「斬打」をやっと買ってやってみました。

 タイピングとは言え、3Dポリゴン満載のアニメのようで、ナレーションや合間のセリフも声優さんの いい声で入っていて、結構凝った作りです。初めのナレーションなどは、ちょうど大河ドラマをダイジェストで 説明しているようで、タイピングそのものに入る前にたっぷり聞き応えあります。(1度聞いたら次からは スキップしますけどね。)

 稽古編と実践編があって、稽古では沖田さんがまず局中法度から語ってくれます(笑)。

一、手元ヲ見ル間敷事
一、基本姿勢動ヲ不許
一、日々稽古ヲ怠ル不許
一、我流打込ヲ不許
一、他社商品使用ヲ不許

 それでもって
   右条々相背候者、切腹申付可候也

 結構凝ってるでしょ。
 そのあと、沖田さんが立ち会ってくれるんですよ。正しく打てると「よろしい」とか「侮れませんね」 なんて言ってくれます。稽古編の最後は長倉、原田、沖田、土方、近藤の順に立会稽古があって、終了後には 隊長に昇格しました。昇格すると実践編で使える奥義が頂けます。今さら稽古編なんて、という人もちゃんと楽しめます。

実践編は

その一 大坂力士乱闘事件
その二 芹沢局長暗殺
その三 京都市中取締 其の一
その四 京都市中取締 其の二
その五 池田屋襲撃

  各ステージが終わると、なんと副長が「まだまだ修行が足りない」とか「この調子で腕を磨け」とか 叱咤激励してくれます。その声がまた低めの素敵な声なんだなぁ。いい年して、ゲームしながらゾクゾクしています。
 アニメや漫画と違ってキャラクターの顔そのものは3Dで動かすためもあって、うんときれいという訳には いきませんが、それぞれのイメージの顔と髪型が描き分けられています。ボスキャラに相当する人物がまた 大層な人たちで。人斬り以蔵、河上彦斎、坂本竜馬、桂小五郎、宮部鼎蔵、バッサバッサ斬っていきます。 もちろん、この場合斬るのは私(プレーヤー)。ステージが進むとボスキャラを倒す時、ただ打つだけでなく、 クイズの正解を選んでタイプしないと斬られちゃうんですよ。こんなの初めてで、びっくり。しかも途中 京都の町民が紛れ込んでいてこれは倒してはいけない。で、とりあえずレベル中は最後まで終了したので 高に変えてみたらなんと番外編が出現。これは見てのお楽しみ。

 画像の細かいところも結構しゃれていて、場面転換で映像が出ない間「暫し待たれよ」というスーパーが出るし、 ゲームが始まるとタイムも計るから、左隅にろうそくが出てきて「刻限」て描いてある。ゲーム進行中 ろうそくが燃えて減っていくのよ。うまく作るよね。

 今までにも宇宙戦艦ヤマトや、フリーソフトのタイピングゲームいろいろやってきましたが、 このゲームは更に進歩していて、普通入力の仕方がローマ字の場合、設定がありますが、このゲームでは 自動判別してくれます。つまり、ちゃという字を「tya」「cha」どちらで入力したかを判別して、以後 その人の入力の仕方で文字が表示されるんですよ。初めは分からないもんだから、表示されるとおり 打たないといけないもんだと思い込んでいて随分ロスしましたが、分かってみればなんて便利。

 あと、BGM、効果音、そして声優さんの声がいい。沖田さんの声は古谷徹さんで、快活で少し高めの声、 それにしゃべり方で性格もうまく出してます。土方さんの声は花田光さんで、低めのゾクゾクするような声。 さすがプロの声優さんです。タイピング以外での語りを聞いているだけでも楽しめます。

 ヤマトをやった時もレベル高ではすぐやられてしまったので、この先はどこかのステージで討死するでしょう。

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