ブラッド・ピットってハンサムなのかどうか微妙なところだが、雰囲気のせいかチョット危ない役が多い。 イカレたチンピラ風やいい加減な兄チャン役が、またぴったりなんだわ。こいつ、頭おかしいんじゃないの、 と思わせる役が上手いというか。
でも私がブラピに惚れたのは、そういう役ではない「ジョー・ブラックをよろしく」を見てからである。
一旦死んで死神に乗り移られる役で、万事おっとりした演技だったのと、ハイソな家が舞台なのとで、
えらくかっこよく見えた。乗り移った死神を演じるわけだが、人間界に疎い分、いろんな所で無知をさらけ出す、
そのときの表情が、言ってみれば白痴美なんだな。アップの顔をじーっと見ていると、まるでバカに見えるのに
ドキドキしちゃう。私としてはこの手のタイプの俳優は今まであまり覚えがないし、いたとしても
好きにならなかったが、死神ジョーだけは別だった。
この映画の雰囲気はほとんどアンソニー・ホプキンスが作っているようなもの。この人、本当にいい役者だ。
ブラピは大物俳優との競演が多いよね。本人に才能がないとは言わないが、単なる共演者ではなく、
2本柱の1人として出ているから得だと思う。スパイ・ゲームのロバート・レッドフォード、
インタビューウィズバンパイアのトム・クルーズ、デビルのハリソン・フォード、セブンのモーガン・フリーマン。
こうして並べてみるとブラピはやっぱり準主役クラスということ?
つい先日、久しぶりに「リバー・ランズ・スルー・イット」を観たくなってレンタルした。この映画でも、 ブラピはやっぱり、自由奔放でいいかげんなのに、芸術的なフライフィッシュの腕前を持っていて兄に羨ましがられ、 でもろくでなしの成れの果ての死に方をする弟の役です。こんなんばっかり。でも、とても美しい映画で、 またいつかもう一度観ようと思う。この映画にしても、ブラピが出てなかったら借りようと思わなかっただろうな。 そういう意味では、役者を追っかるのも悪くない。思わぬ儲けモノに出会うこともある。
ブラピ出演映画で「私の好みランキング」を付けてみると・・・
てなところだろうか。
(チョイ役で出てたテルマ&ルイーズはブラピ抜きで面白かった)
基本的にはファイトクラブのような格闘シーン満載よりはスパイ・ゲームやデビルのような映画の方が好き。
もっと根本的にはラブロマンスやロマンティックコメディの類が好きなので、トロイもいいけどコメディタッチの
ラブストーリーのヒーロー役で誰か撮ってくれないかなぁ。でも、きっとそういうタイプじゃないんだろうな。
せいぜいザ・メキシカンでいっぱいってところかしらん。